2018年6月21日木曜日

築50年の給食センターの早期建替えを!親も子どもも安心できる供給体制へ。

6月定例会、全日程を終了しました!
「観てたよ。傍聴行けば良かった!」と暖かい言葉もかけていただきました。
いつも力不足を実感しますが、大変励みになります。

そういえば、今回の議会は傍聴者がちらほらいらっしゃいましたね。
気軽に来ていただきたいと願います。

6月からはクールビズでノータイです

さてでは早速、今回の私の質問「給食センター建替えについて」の読み原稿を公開します。

未来そのものである子どもたちを毎日つくる大切な給食


この年度末に「国立社会保障・人口問題研究所」が最新の人口推計を発表しました。
これによれば、30年以内に浦河の人口は6,000人を切るそうです。みなさん、あらためて驚いたのではないでしょうか。
想定以上の、少子高齢化、人口減少。
現役世代がなかなか明るい未来を描きにくい現状だと言わざるを得ません。
しかし、こうした状況だからこそ、今、我々は未来について語らなければならない。

では、未来とはなにか。
今、目に見える未来の存在として、子どもたちがいます。
いずれ大人になりまちを担うはずである、子どもたちこそが未来です。
では、その子どもたちは何でできているのでしょうか。

こんな英語のことわざがあります。
You are what you eat.
直訳すれば「あなたはあなたが食べたものそのもの」
つまり「人は食べるもので決まる」と言うような意味です。

子どもたちは、子どもたちが食べるものでできています。
今回の質問は、未来そのものである子どもたちを、毎日つくっている大切な食である給食をとりあげ、「給食センター建替えについて」と題して一件伺います。

素人目にも今すぐ建替えるべき築50年の給食センター


給食はここ数年問題があり、所管委員会の議題となったり、米谷議員、木下議員も一般質問でとりあげていらっしゃいました。

私は浦河で育ったわけではないので過去のことはよくわかりません。
先日、今の給食センターにお邪魔してきました。
説明を受けながら現場を見学し、また実際に給食を食べてきました。
大変美味しくいただきました。働くみなさんからお話も伺いました。

短い時間ではありましたが、素人目にも明らかなことがあります。
率直に言って、今の給食センターは、今すぐ建て替えるべきだということです。
なぜこの施設が、大規模改修をするでもなく、建替えるでもなく、どんな意思決定もされないまま申し訳程度に補修され、今まで放置されてきたのかが不思議なくらいです。

浦河の給食センターは、現在の水準ではあらゆる意味で狭すぎ、かつ築50年と道内でももっとも古い給食センターのひとつです。
これの早期の移転・建替えを実現していただきたい。
あるいは、もしできないのならば、どうするのか。少なくとも方針は直ちに決めていただきたい。
このような趣旨で「給食センター建替え」について、一件7項目に渡ってお訊ねします。

今、安心して供給できる体制を決めるべき


項目1、特にパンやご飯についてでありますが、かねてよりトラブルが続いている当町の学校給食です。子どもたちが食べられなかったり、残したり、またこうした状況が頻繁にあることにより、保護者がいちいち心配になるような現状は根本から解決するべきです。
町として、子どもたちが安心して食べられる供給体制を整備しなければなりません。
また昨今ではアレルギーや食中毒の予防など、新たな問題への対応が求められています。昔とは事情が異なります。内容についても一層の充実に務めるべきです。
これらの抜本的な解決に向けて、早急に給食センターのあり方の方針を決めるべき時ではないでしょうか。

項目2、現在の給食センターは大規模改修もないまま築50年と老朽化が進んでおり、かつ、現代の給食センターに求められる基準からみると大変手狭であります。
今の基準に沿って建て替える場合に求められる規模と概算のコストをお訊ねします。
また、施設がこうした古い基準で建てられている都合によって、浦河では出せていない献立はあるのでしょうか。合わせて伺います。

項目3、米飯について、自前で製造する場合と業者に発注する場合とを比べていかがでしょうか。
もし業者にお願いすれば、ご飯の材料費の中に輸送費や人件費が含まれてきます。自前であればそのコストが材料費には反映されずに済む分、一食あたりのおかずの充実につながるのではないでしょうか。

項目4、以上の問題を抜本的に解決するには、早急に米飯製造も可能な給食センターへ建替えるほかないと考えますが、町の見解はいかがでしょうか。
可能性としては、デリバリー方式や自校式もあると承知していますが、当町の実情を踏まえれば検討する選択肢にすらなりえないと考えております。

財政的に不可能というほどでもないはずだ


項目5、最大の課題はやはり財源だと考えるが、給食センターについては国の補助もあり、他の施設と比べれば着手しやすいのではないでしょうか。見解を伺います。

項目6、またこの際、国の推進する公共施設の統合や複合化を図ることでさらなる補助金確保がしやすくなるのではないでしょうか。
長期的には町内の公共施設全体で維持費縮減も期待できるはずです。
少子化による供給量の減少を今から見越して、他施設への供給と提供、子ども食堂の併設など食を中心とした多機能化、
あるいは、同じく老朽化が進み更新が困難、かつ、一体化によるメリットが期待できる子育て支援施設や児童館等との統合といった方向性を考えるべきではないでしょうか。

項目7、こうした複合化を念頭に置けば、現地建替えよりも、中心部への移転が適切ではないでしょうか。
その場合には、様似町への給食供給もあり得るはずです。

以上、7項目についてお答え願います。

2018年6月7日木曜日

チャーチルと映画館大黒座の話

昨夜大黒座で「ウィンストン・チャーチル / ヒトラーから世界を救った男」を観てきました。
端的に、大変おもしろかったです。

自動ドアが壊れがちな夕方の大黒座

チャーチルといえば、英仏連合軍がナチスの猛攻によって海岸際に追い詰められ、あわや全滅の危機だったところを、小型民間船を大量に動員してドーバー海峡を渡り救出するダイナモ作戦、そしてそれに続くヒトラーとの徹底抗戦を決断する稀代の政治家です。
そのあたりを描いた映画「ダンケルク」(大好きなクリストファー・ノーラン監督作品)も素晴らしかったですね。

映画チャーチル、何が面白かったのでしょうか。

自らの責務としてどう決断すべきか


チャーチルは自ら組閣した戦争内閣において、首相でありながら唯一ヒトラーとの交渉に反対し、徹底抗戦を主張します。
しかし、あまりにも強い政敵の交渉推進論に判断を迷い、最後までどちらが最良の選択か、悩み抜きます。
交渉に入ることが、英国首相の私としての責務なのであろうか。
そう自問自答します。

実際に私も一議員(ペーペーではありますが)として、議会という自治体の最高意思決定機関において、反対の意思を表明することは大変な勇気のいることだということを日々実感しています。
本当に反対すべきなのか。
今、やらないより、やったほうがいいことなのか。
このまちのために、今、それはなされるべきことなのか。
大げさに聞こえるかもしれませんが、それが問われてこその議会だと私は考えています。

全員一致で賛成が望ましいと言われている(少なくともそう思われている)議決の場、つまり最終的な意思表明の場で反対することは、問題となる明確な論点の提出と説得力をもったスピーチが求められるでしょう。
しかも、それは基本的にたったひとりでつくらなければなりません。
何回か議決の場で反対したこともある立場として、何かしら共感するものがあったのでしょう。

ちなみに映画ではチャーチルは、民衆や閣外の大臣に現状と悩みを率直に話し、自分はどうすべきか問います。答えは交渉破棄で一致。
互いに共振しあい、よく言えば鼓舞され、悪く言えば扇動され、全面対決に臨むことになります。
名場面でした。

言葉で未来に立ち向かう仕事


また、今の時代からは絶賛されるチャーチルですが、その当時においてはそれが本当に正しい選択なのかはまったくわからないものでした。
当時の閣僚からは単なるヒロイックな理想論者の無礼で傲慢な老政治家という評価だったようです。

未来のことは、誰にもわかりません。
しかし政治家の仕事は言葉によって未来を切り拓くことなのだということ、今の時代に評価されることと未来において評価されることはまったく別のことなのだということ、そうした大切なことをあらためて認識させられました。

大黒座について少し


今年で創業100年を迎える大黒座。
この前の「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」の上映に続き政治の映画が続きました。
また最近では、トラというやんちゃな猫の台頭により、大人気の看板猫チビを追いやることでその存在感を増すなど、こちらの政局も余談を許さない現状です。

台頭してソファに君臨するトラ

影響力を失いつつあるチビ

このあとの作品は話題の「スリー・ビルボード」やキルギスの馬のお話「馬を放つ」など目白押しで、楽しみです。


2018年6月5日火曜日

未来図ニュースvol.5完成。次の会は6/14(木)ふれあい会館で開催!

「未来図をつくる会」は次が6回目。
なんと一年も折り返しですね。うーん、早すぎですよね...
5回目はみなさん都合がつかなくて10人くらいでしたが、かえって密度の濃い話ができたのではないでしょうか!

未来図ニュース第5号、完成!


4回目は「誰もがすみやすいまち」「次世代に残したいものがある」の本質的な問題を明らかにして、その解決策を考えました!
時間も短い中、どこまで話せたでしょうか?
というわけで、第5号の未来図ニュースをどうぞ!

第五号はハマナスっぽい色合いであしらわれています

「誰もが住みやすいまちを考えたけど、解決策までは難しかった...
課題は、町内外の公共交通と、通信環境の整備と大きくふたつかな。
車が運転できなくても、持っていなくても住めたり、離れて住んでても気軽にコミュニケーションがとれると安心だと思うな。」

「大切なものを次世代に残すには、町外の人にも「浦河を使ってもらう」ことが大事。解決策は、ずばり体験移住環境の整備。
友人も浦河行きたいけど交通の便が悪くて現実に来れないって。
だから最初は公共交通と思ったけど、それより申し込んでるけど来れない体験移住希望者の受け入れからはじめるべきかなって。」

何が一番重要な問題なのか、しっかりを考えられていました。
参加者は移住者やUターンの方が多いので、浦河を外からみる視点が影響してるかもしれませんね。

さあ、ここで3つの浦河の未来に望むことについて、ひと通り考えることができました。
ここからは、この望むことと、自分を結びつけることに取り組んでいきます。

自分が今やってることや、これからやろうとしていることは、未来に望むことと、どのようにつながっているでしょうか?

6回目は6月14日(木)19時からふれあい会館です。

未来図をつくる会は毎月第二木曜日に実施します。(変更の場合もあり)
お茶を飲みながらお菓子を食べながら「ああだよねえ」「こうだよねえ」といいながら少しずつ未来図をつくっていきますよ。
興味ある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

未来図をつくる会 vol.6
日時:2018年6月14日(木)19:00~20:30
場所:浦河町ふれあい会館(東町かしわ3丁目1-1)
料金:300円(茶菓子代)

 お問い合わせ・お申込みはFacebookイベントページか、メールでどうぞ。