2015年12月8日火曜日

12月議会の一般質問は「観光振興について」

来週はいよいよ議会(定例会)です。
昨日の12月7日(月)正午が締切だった一般質問の発言通告書を提出してきました。

受理番号は4番でした

武藤からの質問は一件で、発言要旨は下記のとおりです。

❏ 武藤からの一般質問の発言要旨


観光振興について


近年、国や道が観光を重要な成長分野として産業政策の柱にかかげている。また今年アポイ岳が世界ジオパークに認定され、日高東部地域への観光の可能性が高まっている。当町も近隣町村と連携して観光に積極的に取り組むチャンスである。
また、町内の高校生の多くが活性化のアイディアとして観光振興と答えている。人口流出が再三指摘されている若い世代だが、望むような雇用をつくることができれば就職のミスマッチを防ぎ定住を促進する可能性もある。

こうした観点からより積極的に観光まちづくりをすすめていくべきと考えるが、当町の観光振興は何を目的としていて、将来どのような観光のあり方を目指しているのか不透明な部分がある。

(1)これからどのような観光のあり方を目指しているのか。その将来像は。

(2)観光振興は一般的に産業・雇用創出を目的とした政策であることから経済効果が重要だと考えられる。観光による経済効果を今までどう把握してきたか。

(3)より一層の経済効果を生むためには、様々な観光客それぞれにとっての浦河の価値を正確に把握し、その価値に妥当な価格をつけ、戦略的に売る必要がある。観光客の顧客情報とニーズを把握しているのか。



以上です。

今回は前回(6月)の反省を踏まえて、質問件数は一件だけにしました。

❏ 浦河町議会の一般質問


どういうことかと言いますと、浦河町議会では「一問一答」方式ですが、件数がいくつあってもまず議員がすべての質問をし、そのすべてに対して町部局から答弁があります。
これを終えてから一件一件の再質問にはいっていきます。

答弁は聞きながらメモをとりますが、とりそこなった場合は前半の質問に対する答弁の記憶が曖昧になってしまいます。
またひとりあたり90分間の時間が割り振られていますが、ふだんよりずっとゆっくり話すこともあって、時間の使い方に慣れるまでは難しそうです。
そうしたこともあって(あるいは単に三件分の調べごとが大変過ぎたこともあるのですが)、今回は一件についてじっくりできればと考えています。

さて、どうすすめるかも難しいのですが、質問すること自体も難しいです。
9月の議会の時は、正直何をどう質問していいかわからなくなってしまい、質問できずに終わってしまいました。これは一度やってみないとわからない難しさだと思いました。

❏ 質問するということ


この質問すること自体の難しさをうまく説明できるかはあまり自信がないのですが、こういうことかもしれません。

これは、あくまで私自身の考え方ですが、「この町がこうなったらいいのにな」ということと「行政がこれをやるべき」ということとはまったく別の話だと思っています。

町の方と話をしていると「町はもっとこれをやらないとダメだ」という話をたくさん聞きます。これは基本的にはきっと「この町がこうなったらいいのにな」という想いのあらわれだと思います。

しかし、それを直接「行政がそれをやるべき」かどうかは立ち止まって考えなければなりません。あるいは、そのどこまでを行政が担うべきなのかもまた同時に考えなければなりません。

その提案する内容は、場合によっては住民や自治体、企業や産業団体、有志等がまず主体的にやらなければならないことかもしれません。
行政が力を貸すことによって、短期的には助かったり良くなったりしても、長期的にみれば「行政が力を貸さなければ何もできない状態」を生み出してしまう可能性があるからです。

考え過ぎ(と、よく言われますが)なのかもしれませんが、議会(一般質問)のような場で町に具体的に何かを提案するということは、それなりにその発言の責任を負うことだと思いますので、自ずと慎重になります。
そして、発言通告書を提出後の今でもああでもない、こうでもないと調べなおしたりしており、直前まで再質問に向けて準備をしています。