2018年7月10日火曜日

森ジャムついでの謎のしいたけ工場に感心した下川町の話。

前からゆっくり行ってみたかった下川町。
「森ジャム」というイベントがあるということで、「うらフェス」の参考にと、遊びも兼ねてお邪魔してきました。

すごいオシャレな雰囲気が醸し出されています

浦河から富良野経由の6時間ドライブ(350km)

行ってみると知り合いも多く、さらに様々な方をご紹介いただくこともできて、思った以上にとっても実り多かったです。(なぜか上記リンクの集合写真にも紛れています)
調べれば色々出てくると思いますので、ここでは2つだけ簡単にご紹介。

うなるEZO CUP、ふんわり森ジャム。


全然知らなかったのですが、「EZO CUP」というチェーンソーアート大会が併催されていました。
国内最高峰の大会だそうで、国内外から9人の参加があったようです。

すごい彫り(作品も、ご自身の身体も)の米国参加者ラムセイさん

会場内のチェーンソーの爆音がとてつもないのですが、作品がどれも素晴らしい。

過去作品でしょうか。そこらへんの野外美術館より圧巻です

これをみるだけでも価値あると思います。
私のつたないスマホ技術ではその価値が伝わるか大変心もとないのですが、なぜかぐぐってもいい感じの画像があまり出てこないので参考までに貼っておきます。

その隣り合わせの森ジャム会場のほうは打って変わって、オシャレでほんわりした雰囲気の会場です。


こちらは友人が終了後に爆速で編集して公開していました。
私も一瞬映っていていましたが、特に粗相はないようでしたので貼り付けておきます。
よかったらぜひ観て再生回数の向上にご協力願います。

公営住宅×バイオマスボイラー×カフェ、とさらに...?


さて、こちらが今回の記事のメインです。
中心部からちょっと離れた一の橋地区に「一の橋バイオビレッジ」はあります。

ハードを説明すると、見出しの通り、バイオマスボイラーを併設した26戸の集合住宅です。
屋根付き廊下でつながっている平屋の公営住宅で、一人暮らし用の小さなサイズと家族用の大きなサイズがあるようです。

ついでに郵便局や駐在所、コミュニティセンター、バス停なんかもくっついていて、ものすごいコンパクトシティ具合です。
もともとは近隣のお年寄りが住んでいたのですが、高齢化につれて施設などに出ていかれ、現在は近くの障害者施設の従業員の方が割と住まわれてるとか。

ソフト面では、地域おこし協力隊が任期終了後にNPO法人をつくり、集落支援的な活動をされているようです。
またシェフの方中心にコミュニティカフェを運営されています。

奥がカフェと販売用ワゴン。手前の樹齢百年の松すごい

ご覧の通り新しくてオシャレな感じですが、2013年供用開始です。
詳しいことはこのあたりの記事をご覧になっていただくとして、注目したのはしいたけ工場です。
こちらは行くまで知らなかったです。

町が栽培も販売も手がける謎のしいたけ工場


バイオビレッジと同じバイオマスボイラーから熱供給を受けて隣接するこのしいたけ工場。
驚いたのはこの工場が町(自治体)の直営という点です。

もともとかつては下川でしいたけ栽培がされていたようです。
が、下川町のある道北地域ではあまりもう活発ではないのか、ここのしいたけが近隣市町村の大手スーパー等に出荷されているそうです。

見づらいですが栽培用ハウスは5棟くらいありました

始動してたったの4年です。
自治体が直営ではじめて、それほどすぐに実績が出せるものなのでしょうか。
所長も役場職員なら、販売も農協を介さず直接販売してるとか。
これは謎と言ってもおおげさではないほどなかなかすごいことのように私には思えるのですが、みなさんいかがでしょうか。

下川町、わずか人口3,500人ほどのまちでどれだけ新しいことを次々仕掛けていることか。
さすがたくさん取材もされていてウェブに記事も豊富です。
このあたりの記事にもう少し詳しく書かれていますが、また次の機会にもう少し詳しくお話を伺ってみたいものです。
こうしたパワーの源は何なのでしょうか?

パワーの源はどこにあるのか


その「答え」を20年も前から実践(というか20年前の当時は「答え」ではなく「仮説」という方がおそらく正確だと思いますが)されてきた方の話をきいて得心しました。
そしてそれと同時に、やはり大きな物事の流れをつくるには少なくとも10年、20年という時間が必要なのだということをあらためて実感した視察でした。

パワーの源、みなさんは何だと思いますか?

なお今回は正式な視察ではなく、下川の方に休みの日にさっとご案内いただいた点をご承知置きいただくとともに、間違いなどあったらお詫びして訂正申し上げます。

さて、帰り道に秩父別を視察してこれも大変興味深かったのですが、その話はまた今度。
このブログ、なかなか記事毎のトンマナが一貫しません。