昨日1月27日(水)の臨時会終了後、第一回目となる「議員定数調査特別委員会」が行われました。
当委員会は議長を除く17名の全議員で構成され、議場で開会されます。❏ 委員会の今後の方針
事前に配布された議案としては下記のようなものでした。
1.議員定数について
(1)定数の意義について
(2)議員の職責について
(3)議会の役割について
2.委員会中継について
3.その他
1については、荻野委員長から「まずは委員会として基本的な認識を共有し、整理する必要がある」との考えが示され、講師を招聘してお話を伺うのはどうかという提案がありました。
講師案は、前北海道町村議会事務局長である勢籏了三氏でした。
勢籏氏は単著で『地方議会の政務活動費』、その他議員定数に関する寄稿やいくつか地方自治に関する共著も書かれていらっしゃるようです。
私と木下議員は昨年当選したばかりの新人であり、ぜひお願いしたい旨を意見しました。
委員会として承認されたので、依頼事務と日程調整がすすめられます。
2の中継については、次回その講演から実施されます。
これから議論する中で様々な意見がでてくると思いますが、まずは町民からの関心も高いこの問題に対する現状での私の考え方を記しておきたいと思います。
❏ 議員定数の削減は必要
選挙前後の期間、本当にたくさんの方から「議員定数は削減しろ」との声をいただきました。
私自身、議員になる前から多いのではないかと漠然と感じていましたし、今回の無投票選挙をうけて減らす必要があると今でも考えています。
無投票ということはつまり、住人が自分たちの代表を選べないという状況であり、民意が適切に反映されないからです。
あえて大仰な言い方をすれば、民主主義の根幹を揺るがす事態と言えるかもしれません。
立候補者がこれだけ少ない中では、削減は必要です。
ところで私もわずか半年ほどではありますが、曲がりなりにも議会に身をおいてきました。
その短い経験を踏まえていわせていただければ、削減さえすれば町民の声が町政により届くようになるかといえば、そんなことはなさそうだ、というのが実感です。
❏ 削減するだけでは不十分
そもそもなぜ「定数を削減しろ」といわれる状況になるのでしょうか。
その言葉の本当の意味は、
「議会が機能していない」
「議員に言ってもしょうがない」
ということではないでしょうか。
そして、まわりからそう言われそうだからと立候補者があらわれず、議員の担い手不足につながるという悪循環ではないでしょうか。
そういう状況を改善するためには、単に議員定数を削減するだけでは不十分だと私は考えます。
問題の本質は、議会のあり方であり、議会に身をおく議員のなり手不足ではないでしょうか。
あるいは、議会や議員の役割が正しく伝わっていない可能性もあります。
これを解決するためにどうしたらよいかを議会として知恵をしぼって議論していくべきと考えています。
町民のみなさんにも一緒に考えていただける材料として、私の調べていることや知っていることもあわせてお伝えしていきたいと思っています。
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