2015年12月29日火曜日

浦河町の地方創生総合戦略はいよいよ大詰めへ

12月28日(月)に厚生文教常任委員会があり「総合戦略」について審議しました。

今年の議会活動は終わりですが、議員になって約半年、選挙がもうずいぶん昔のように感じます。
その立候補のときから気にかけていた「地方創生人口ビジョン・総合戦略」がいよいよ大詰めとなり、年明けには決まる見通しです。

❏ 浦河町は2040年10,200人を目標に


ところで、委員会で審議したのは総合戦略なのですが、その話をする前に「人口ビジョン」というものの説明からはじめなければなりません。

これは簡単に言うと、各自治体で最大2060年までの人口推移の見通しと目標を定めるものです。
浦河町の場合、このままだと人口は2040年に8,500人2060年に5,300人と予想されています。
しかし町としてはこれを少しでも食い止め、目標にする人口を2040年に10,200人2060年に8,300人と設定しました。

浦河町の人口推計と目標の表

個人的には荒唐無稽な数字と考えているのですが、今は置いておきますね。

とにかくこうした人口水準を実現するため、まず重点的に実施する5ヶ年計画をつくります。
これを「総合戦略」と呼び、策定を進めているのです。

❏ 総合戦略をもう少しよくしたい


というわけで、今回はこの総合戦略案が示されました。
それまでは9月1日の委員会で「総合戦略はこのような形になるというイメージ」と提示されたきりだったので、今回ははじめて具体的に数値目標や個別施策を盛り込んだものを読むことになったのでした。

不安や期待が混じりつつ、しかし担当職員は優秀な方なので基本的には楽観視していたのですよね。
が、しばらく状況が聞けていませんでした。

それで一読してまず、なんというか、ちょっとビックリしてしまいました。
もう少し何とかならなかったのか?
というか、自分はそのためにはいつどこで何をすればよかったのか?

もともと何もできなかったのですが、そんな反省も込みでちょっとマズいのではと思ってます。(議員になってからいつどこでどう意見すればよいのかよくわからないことが多かったのですが、最近少しわかってきたような気がします。)

委員会でも時すでに遅しというか場違いだったかもしれませんが、あれこれと発言させていただきました。
時間をたくさんかけてしまい他の委員の方々には申し訳なかったです。
でも5年後、10年後の浦河にも影響する総合戦略なので、もう少しよくしたいのです。

もはや具体的にどうこうできることではないのかもしれませんが、それでもせめてできることとして、現状で問題点と考えている点をここでも指摘しておきます。

❏ 指摘した(かった)主な問題点


書いていると整理できてくるのですが、大きくわけて主に3点の問題点があるかと考えています。

(1)軸のない事情の積み重ね戦略


色々と説明を受けて総花的な傾向はやむを得ないと理解していたつもりですが、ちょっと思ったよりも総花的でした。
ないものはないので、ここでは様々な事情の集積である点を指摘するにとどめます。

(2)抽出された課題と解決策のミスマッチ


せっかく大勢の町民のアンケートをとって町政の重要課題を炙りだしたのに、政策への反映が不十分と感じています。
いったい何のためのアンケートだったのか、もう少し詳細に議論したいところでした。

(3)求める効果と設定する目標のミスマッチ


これは委員会でもかなり細かく意見しましたが、目的とする効果と、その効果を生み出すために設定する目標との関連性がよくわからない項目が多かったです。
めざす方向とぶれないために、目標設定というはじめの肝心なところをもっとしっかりしてほしいです。


...と言っても何のことかわからないですよね。

冒頭でもちらっと書きましたが、総合戦略は立候補のときに訴えていた「まちの未来図」のことと深く関係しています。
なので、主に(2)と(3)について、これから何回かにわけて書いていこうと思います。
もちろん問題点だけでなく、いいところもあったのでそのあたりも。

あとは本当はもっと初期の段階で、総合戦略は国を向いてつくるのか、町民を向いてつくるのか、根本的なところを指摘しなければならなかったのだと思います。
つまり、総合戦略とは本当は何なのかという点です。

そこまで深掘りできるかわかりませんが、そのあたりのことも大きく「まちの未来図」というトピックで少しずつ書いていきたいです。